この記事では、子年(ねずみどし)の前向きで良い意味のことわざや格言をご紹介しています。
また、よく耳にする子(ネズミ)に関することわざ・格言となる『窮鼠猫を噛む』『鳴く猫は鼠を捕らぬ』『大山鳴動して鼠一匹』の3つをピックアップして、それぞれに筆者の所見を記しています。
筆者の所見に読者様の所見を加味し、あるいはご参考とされて、新年の挨拶・朝礼・新年会にお備え頂ければと思います。
2020年の新年の挨拶は干支(十二支)にちなんだ挨拶でポジティブに参りましょう。
目次
子年(ねずみどし)の前向きで良い意味のことわざ・格言
子年(ねずみどし)のことわざ・格言の中でも、前向きで良い意味に解釈できるものは以下のとおりです。
- 時に遇えば鼠も虎になる
意味:時流に乗れば、つまらない者でも出世して権力をふるうようになるというたとえ。 - 鼠捕る猫は爪を隠す
意味:真にすぐれた才能のある人は、それをむやみにひけらかしたりしないということ(脳ある鷹は爪を隠すと同意)。 - 子(ね)に臥(ふ)し虎に起きる
意味:寝る間も惜しんで働くこと。ネズミが午前零時頃に寝て午前四時頃には起きることから。 - 時に遭(あ)えば鼠も虎になる
意味:良い時期にめぐりあえば、たいしたことのない人でも権勢を振えるような出世をするというたとえ。 - 鼠の子算用(さんよう)
意味:際限なく増え広まっていくことのたとえ。現代でも、「鼠算」とか「鼠算式に増える」といった表現が残る。 - 鼠は大黒天(だいこくてん)の使い
意味:鼠は福の神だという考え。鼠は七福神の一人の大黒天の使者になっている。鼠は古代から、人間の大切な穀物を荒らす憎い敵とみなされてきたが時に予知能力への評価は高い。火事の前には鼠がいなくなる・鼠は沈む船を去るなどの言葉もある。
子年(ねずみどし)のことわざ・格言で警告を意味するもの
- 鼠が塩をひく
意味:取るに足らない些細なことであっても、放っておくといずれ重大な事態を招くということ。 - 鼠壁を忘る壁鼠を忘れず
意味:傷つけた側はすぐ忘れるが、傷つけられた側は恨みをいつまでも忘れないというたとえ。
子年(ねずみどし)のことわざ・格言でマイナスイメージのもの
子年のことわざ・格言には、残念ながらマイナスイメージを喚起するものの多くあります。
- 鼠の尾まで錐の鞘
意味:どんな下らないものでも役に立つということ。また、逆に工夫ではあるがケチのすることという意味もある。 - 家に鼠、国に盗人
意味:どんな世界でも害毒となる存在は必ずいるということ。 - 鼠に引かれる
意味:家にポツンと孤独でいる状態のこと。 - 袋の鼠
意味:追い詰められて逃げることができない状態のこと。 - 頭の黒い鼠
意味:物を盗む人のこと。家に住んでいて、物を盗む頭髪の黒い人間を、鼠になぞらえて言う言葉。 - 猫の前の鼠
意味:恐ろしさのあまり、身がすくんで動けないようすのたとえ。 - 猫の額にある物を鼠が窺う
意味:自分の実力を考えず、大それたこと、無謀なことをしようとすることのたとえ。
窮鼠猫を噛む事態に陥った権力者
『窮鼠猫を噛む(きゅうそねこをかむ)』については、「窮鼠反って猫を噛む」という言い方もあります。
猫に追い詰められたネズミが逃げ場を失ったときに、必死で猫に噛みつくことがあるということ。つまり、絶体絶命の窮地に追い詰められると、弱者であっても強い者に逆襲することがあるというたとえです。
また、「死して再びは生きずとなれば、窮鼠も野猫を噛む」という言い方もあります。
生ある者、人間に限らず、死に直面した時には、思いもよらぬ底力が涌き上がることがあるということです。
類義語に『窮寇は追うことなかれ』ということわざがあり、こちらは、窮地に立った敵は、必死に抵抗して来るので、想定外の損害をうけることがあるから「追いつめるな」という意味になります。
良く「死んだ気になって・・」という表現がありますが、実際に死に直面するようなことがなければ、『窮鼠猫を噛む』という現象はなかなか起こるものではありません。
「死んだ気になって」対処するのではなく、『最愛の者のため』の方がもっと力が涌くのではないでしょうか。
2018年から2019年にかけて、政治家や権力者によるパワハラが録音・録画・ネット拡散され、マスコミにも公にされて物議をかもしました。
特に政治家の場合、建前であっても、『最愛の者』は国民であるはずです。その原理原則を逸脱して。権力の魔性に追随した結果、『窮鼠猫を噛む(きゅうそねこをかむ)』事態となったものと思います。
なお、英文にも類似したことわざがあります。『A baited cat may grow as fierce as a lion.』、つまり、「犬にけしかけられれば猫もライオンのように荒々しくなる」という意味です。
鳴く猫は鼠を捕らぬ 美辞麗句の政治家ほど結果を出さぬ
『鳴く猫は鼠を捕らぬ』とは、よく鳴く猫はあまり鼠を捕らない。鼠を捕る猫は鳴かないものであるという観察上の事実から言われることです。
ことわざの意味するところは、おしゃべりな者は、口先だけで実行力がないということをたとえたものです。
『桜を見る会』の招待客に関する問題は、自民党並びに阿部総理にとって、本年最大の耳の痛い問題であることは周知の事実です。にもかかわらず、内閣支持率は上昇しているようですが・・。
ここぞとばかりに、野党は一丸となって、阿部総理の追及に余念がありません。それは当然の流れとは思いますが、野党の面々の政治家としての純粋な働きが益々見えて来なくなるように思えてなりません。
野党に「桜を見る会」の問題を追及されながらも、与党の立場で仕事を続けている自民党
の姿があります・・。
よくしゃべる野党と寡黙な与党。『鳴く猫は鼠を捕らぬ』ではありませんが、与党に軍配があがりそうではあります。
『桜を見る会』追求の野党 大山鳴動して鼠一匹となりはしないか
『大山鳴動して鼠一匹(たいざんめいどうしてねずみいっぴき)』とは、大きな山が音を響かせて揺れ動いた(鳴動した)ので、これから大噴火が起こるのかと思っていたら、小さな鼠が一匹出てきただけだったという意味。
ことわざの意味するところは、大騒ぎしたわりに、実際には結果が小さいということです。
前述の『鳴く猫は鼠を捕らぬ』の項でも触れた、野党の追及する『桜を見る会』の招待客の問題。野党総出の大騒ぎであり、まさに政界という「大山が鳴動する」かのごとき事態です。しかし、明確な結果に至らなければ、まさに『大山鳴動して鼠一匹』ともなりかねません。
ちなみに、『大山鳴動して鼠一匹』とは、西洋のことわざで、古代ローマの詩人ホラティウスの言葉から出たものと言われます。
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