新年の抱負は前年、年明けの前に「来年の抱負」として検討され、年が明ければ「今年の抱負」として披露することを要求されます。いよいよ2020年の新年です。
このため、年末年始には、新年の挨拶の席上でのスピーチの準備が慌しく準備されることになります。
事実、抱負を人前で話さなければならない状況にある人が、仕事始めを想定しながら、年末年始に数多く存在するしています。
抱負とは、心の中にいだいている決意や志望のことです。新年の挨拶で抱負を語り、スタートを切ることは実に望ましいことです。そして、『新年の挨拶だから抱負を語らないといけない』ということが、どこの企業・団体でも毎年の慣例となっています。
望ましいことが慣例になっている、とはいえ、多くの人たちにとって、新年の抱負はかなりの負担となっていることは確かなようです。
この記事では、そういった方々に資するため、「四字熟語」・「仕事向けの一言」・「女性向け」・「ことわざ」の各分野から、新年の抱負にふさわしいものを紹介しています。
目次
新年の抱負にふさわしい力強い四字熟語
抱負とは、自らの決意や自覚の表明ですが、その表明に際して、先哲・賢人の名言や四字熟語を引用することによって、スピーチ自体がより深くなると共に、聞く者の耳にスムーズに入っていくものと思います。
ここでは、新年の抱負にふさわしい、前向きで力強い『四字熟語』を「45句」ピックアップし、熟語の意味を以下の項目に分類してご紹介しています。
各分類(各項目)から、お気に入りの四字熟語を抽出すると、ご自身ならではの『新年の抱負』に仕上げることができます。
- 前向きな(ポジティブな)行動を意味する四字熟語
- 優れた人物の有様や心構えを表現した(あらわすした)四字熟語
- かくありたい態度や性格を表す四字熟語
- 生き方・戦い方の教訓となる四字熟語
- その他・出会いに関する四字熟語
前向きな(ポジティブな)行動を意味する四字熟語
- 一刀両断(いっとうりょうだん)
意味:ずばりと物事を処理したり、判断したりすること。 - 一念通天(いちねんつうてん)
意味:心をこめ努力すれば、その思いが天に通じて成功するということ。 - 起死回生(きしかいせい)
意味:絶望的な状況を立て直し、盛り返すこと。 - 七転八起(しちてんはっき)
意味:何度失敗しても、また起き上がって努力するさま。 - 真実一路(しんじついちろ)
意味:清く正しいまことの心を持って、ただ一筋の道を生き抜くこと。 - 進取果敢(しんしゅかかん)
意味:物事に積極的に取り組み決断力に富んでいること。 - 迅速果断(じんそくかだん)
意味:物事を素早く決断し、思い切りよく実行すること。 - 即断即決(そくだんそっけつ)
意味:その場で判断し、その場で直ちに決めること。 - 吐故納新(とこのうしん)
意味:古いものを捨て、新しいものを取り入れること。 - 当機立断(とうきりつだん)
意味:機に臨んで、素早く決断すること。 - 独立不撓(どくりつふとう)
意味:他人に頼らず自立して行動し、困難にあってもくじけないこと。 - 背水之陣(はいすいのじん)
意味:退却する道を自ら断ち、捨て身の覚悟で戦うこと。 - 百折不撓(ひゃくせつふとう)
意味:何度失敗しても、くじけずに立ち上がること。 - 不撓不屈(ふとうふくつ)
意味:どんな 困難にあってもくじけないこと。 - 奮励努力(ふんれいどりょく)
意味:気力を奮い起こして励み、努力を重ね頑張ること。 - 粉骨砕身(ふんこつさいしん)
意味:全力で努力すること。 - 勇往邁進(ゆうおうまいしん)
意味:勇気を持って目的に向かい、突き進むこと。 - 勇猛精進(ゆうもうしょうじん)
意味:積極的に物事を行うこと。 - 有言実行(ゆうげんじっこう)
意味:言ったことは必ず実行するということ。 - 一念発起(いちねんほっき)
意味:あることを成し遂げようと決心すること。
優れた人物の有様や心構えを表現した(あらわすした)四字熟語
- 英雄豪傑(えいゆうごうけつ)
意味:文武に優れ、度胸のすわった人。 - 剛毅果断(ごうきかだん)
意味:意志が強く決断力があること。 - 国士無双(こくしむそう)
意味:国中で並ぶ者がいないほど優れた人物。 - 独立独歩(どくりつどっぽ)
意味:他人に頼らず自分の信ずる道を進むこと。 - 百戦百勝(ひゃくせんひゃくしょう)
意味:戦うたびに勝つこと。 - 百戦錬磨(ひゃくせんれんま)
意味:数々の実戦や経験を積んで鍛えられていること。 - 勇気凛凛(ゆうきりんりん)
意味:何事をも恐れず立ち向かってゆく気力に満ち溢れているさま。 - 勇猛果敢(ゆうもうかかん)
意味:勇ましくて強く、決断力があること。 - 大器晩成(たいきばんせい)
意味:大人物となる人間は、普通より遅く大成するということ。 - 大胆不敵(だいたんふてき)
意味:度胸があって敵を少しも恐れないさま。 - 知略縦横(ちりゃくじゅうおう)
意味:才知を働かせた計略を思うままに操ること。 - 百発百中(ひゃっぱつひゃくちゅう)
意味:計画や予想などが、すべてその通りになること。 - 格致日新(かくちにっしん)
意味:物事の道理や本質を追求し、知識を深め、日々向上していくこと。
かくありたい態度や性格を表す四字熟語
- 天衣無縫(てんいむほう)
意味:性格が無邪気で飾り気がない。 - 天真爛漫(てんしんらんまん)
意味:自然のままで飾り気がなく、純真な気持ち、態度のたとえ。 - 晴雲秋月(せいうんしゅうげつ)
意味:純真でけがれのない心のたとえ。 - 闘志満満(とうしまんまん)
意味:これから闘おうという気持に満ち溢れていること。
生き方・戦い方の教訓となる四字熟語
- 虎穴虎子(こけつこじ)
意味:危険を冒さなければ大きな利益は得られないということ。 - 心機一転(しんきいってん)
意味:なにかをきっかけとして、気持ちが良い方向にすっかり変わること。 - 先手必勝(せんてひっしょう)
意味:機先を制して相手より先に攻撃すれば、最後には必ず勝てるということ。 - 速戦即決(そくせんそっけつ)
意味:戦いに一気に決着をつけること。 - 点滴穿石(てんてきせんせき)
意味:たとえ小さな力でも、持続すれば大きな目標を達成することができる。 - 風林火山?(ふうりんかざん)
意味:戦いにおける行動の指針。疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山の略。 - 無手勝流?(むてかつりゅう)
意味:戦わず策略を用いて勝つこと。また、自分であみだした流儀。自己流。
その他・出会いに関する四字熟語
- 一期一会(いちごいちえ)
意味:一生に一度会うこと。
今年の抱負(新年の抱負)を一言で・仕事編
「大人の女性の毎日をかわいく、キレイに」をキャッチフレーズにして、有益な情報を配信するサイト『noel』では、令和年間最初の2020年の新年を迎えるにあたり、新年の抱負ネタ・一言の例文集を公開しています。
抱負に対して目標という言葉がありますが、目標の場合、より具体的に述べる必要性があると言われます。しかし「noel」では、今年(新年)の抱負と目標には、明確な差があるわけではないので、同じようなニュアンスで語っても(書いても)差し支えないとしています。
確かに、抱負と言えども具体的である方が達成への意気込みにも強さが込められますね。
「noel」が紹介する「新年の抱負 一言」の仕事編は以下のようなものです。
- 新規顧客を去年の倍獲得する
- 朝15分早く出社して細かい仕事を終える
- 仕事を効率よく終わらせ残業せずに帰る
- 顧客へのアプローチを怠らない
- 売り上げを1.5倍にする
- キャリアアップにつながるような資格をとる
- 他部署の人ともコミュニケーションを深める
- パソコンスキルを高める
- 海外出店に備えて英語の勉強をする
- 周囲への配慮を忘れないようにする
新年の抱負(今年の抱負)ランキング・女性編
マイナビニュースがマイナビニュース会員の女性400名を対象に新年の抱負の聞き取り調査を行いました。各抱負の内容を区分けしてまとめ、これをランキング化した結果、ランキングの1位から5位は以下のとおりとなりました。%の表記は、各ランキングの占める割合となります。
1位となった「お金をためる」にしても、その内容・理由は様々で、結婚資金の準備・消費増税に備えて・住宅ローン早期返済にための貯金・一人暮らしの準備等々様々です。
- 1位 お金をためる(18.8%)
- 2位 プライベートを充実させる(18.2%)
- 3位 仕事を頑張る(13.8%)
- 4位 ダイエットする(12.0%)
- 5位 結婚する(7.2%)
子年(ねずみどし)のことわざから新年の挨拶
年末年始において新年の抱負以上に検索需要が急増するコンテンツの一つに、「干支(十二支)の動物のことわざ」があります。2020年であれば【子年(ねずみどし)のことわざ】ということになります。その年の干支にふさわしい[ことわざ]や[格言]の意味や由来について触れ、これをネタに新年の抱負を述べるいう方法です。
こちらをご覧下さい⇒ 子年(ねずみどし)のことわざ・格言で2020年の新年の挨拶を|速報・結果・情報ブログ
新年の抱負(今年の抱負)の無難な例文
新年の抱負(今年の抱負)は、自らの目標や決意表明であって、抱負を述べる人のオリジナルであるはずですが、新年の抱負(今年の抱負)の事例のパターンには、いくつかの「無難な」文例が散見されます。
『先輩として手本となる業務の遂行を・・』『顧客最優先を旨とする・・』等がそれです。これなら後から、目標の達成云々を言われる懼れがなく、個人としては釈然としませんが、ビジネス上の慣例として、それはそれで良いのかもしれません。
そんな中、仕事はチームで行うものであり、チームとしての成功を願う心の大切さに触れたアドバイスがあり感服しました。
参考:【2020年】おすすめな新年の抱負!職場や学校でも使えるネタを厳選
社長による新年(今年)の抱負と作文
社長であれば、新年の挨拶の席上、嫌でも抱負が求められますし、企業・会社のトップである社長は、ビジネスを牽引する責務の下、必ず抱負を述べなければいけないと思います。その際、社長の多くは新年の抱負を原稿に起こすことをします。作文をするのです。
作文は残ります(廃棄しない限り)。社長でもなく、新年の抱負を述べる機会のない多くの老若男女も新年にあっては、「今年一年の抱負」を短くても良いので作文に残しておくことを推奨したいと思っています。
今年一年の決意を「一文字」に込める、などのことでも良いと思います。これら作文に込めた思いというものは潜在意識にも残るそうです。思うとおりの一年に、願ったとおりの一年に、少しでも前進できるエネルギーとなります。筆者としては、他力本願的な初詣以上の功力(くりき)があるのではないかと思っています。
その他注目の参考:創価学会座談会入場券の作成 新年の抱負の書き方を指示♪
>>新年の抱負 2020年 例文|四字熟語-仕事-女性向け-ことわざから|速報・結果・情報ブログ